音楽が好きな人にとって海外旅行や海外長期滞在の際に楽器の運び方は心配事の一つですよね。
大切な楽器を預け荷物に入れるなんて考えるだけでゾッとします。
僕はバイオリンを弾くのですが、セブに住み始めて一年目くらいでどうしてもバイオリンが弾きたい!こっちで週末に音楽活動やってみたい!と思ったので、セブにバイオリンを運ぶ決意をしました。
その時の経験をまとめていきます!
当時のフライトは、関西国際空港 – マニラ – セブ で、航空会社はブログタイトルにもあるようにセブパシフィックでした。
結論から言うと、
- 関西国際空港 – マニラ間は機内持ち込みOK
- マニラ – セブ間は機内持ち込みNG
でした。
しかし、マニラ – セブ間で機内持ち込み出来なかったものの別料金(1,000ペソ)を払うことで、一般的な預け荷物(キャリーケースなど)とは別に、大事に取り扱う荷物として預けることができ、結果として無事無傷のバイオリンとセブで再会できました。
そもそもなんで ”預け荷物” に入れたくないの?
まず共通認識として ”預け荷物” とはみなさんがチェックインする時に一緒に預ける荷物です。(機内持ち込みではない方)
扱いが雑!
経験がある方もいると思うのですが、丈夫に作られているキャリーケースでさえ無残な姿で目的地の空港で再会することがあると思います。
綺麗だったケースが汚れだらけになっていたり、中には車輪が取れている人を見かけたこともあります。
大事な大事な楽器が同じように扱われることを想像しただけでゾッとしますよね。
楽器は基本高価なものです。壊れたからってすぐに新しいものを買える財力も僕にはありません。
意外と温度は大丈夫らしい
飛行機が飛んでいるのは高度10,000メートルで、気温はマイナス50度です。
僕のバイオリンもですが、木で作られている楽器というのは温度の変化に弱いです。
オーボエを吹く友達に聞いたことがあるのですが、あまりに寒すぎると楽器にヒビが入ることもあるとかないとか…
なので僕も少なからずバイオリンにも悪影響だろうと思っていました。

そんな寒いところにバイオリンを数時間も置いていたら絶対楽器にとって悪いよ😇
ですが、JAL CARGOによると貨物室の温度は前方後方で気温の差はあるものの、5~30度に保たれているようです。(参照ページ)
この温度は航空会社にもよると思いますが…
これなら地上での気温幅とほとんど変わらないので問題ないことがわかりました。僕のバイオリンはもっと寒いところに連れ出しているので大丈夫という判断です。
みなさんの楽器が5~30度で大丈夫かは分かりかねます。
でもやっぱり扱いが雑すぎるので絶対に預け荷物にするのは嫌なわけです!!
機内持ち込み可能かセブパシフィックに問い合わせた
こちらも結論から言うと、「楽器を持って現場のスタッフに聞いてみないことには分かりません。」とのことでした。
問い合わせる前にセブパシフィックの機内持ち込み荷物のルールを確認したところ明らかにサイズオーバーなので、ダメもとで問い合わせました。

まあ、機内持ち込みができないなら飛行機の席を2つ取ればいいや…
と思っていたところ、「現場スタッフに聞かないと分からない」と言われたので、まだ機内持ち込みの希望があることが分かったのです!
バイオリンを持っていざ関空へ!
ついに審判の日が訪れました。
バイオリンを持って関空へ行きチェックインカウンターへ行きます。
いつものようにキャリーケースを預けた後にカウンターのお姉さんに尋ねました。

これバイオリンで機内に持ち込みたいんです。事前にセブパシフィックに問い合わせたところ、現場のスタッフに聞いてみないと分からないと言われたので…

(まためんどくさい奴来た…みたいな表情で)ちょっと確認しますね。少々お待ちください。

(やっぱ面倒ですよね…すみません仕事を増やしてしまって…)

ちょっと今機内持ち込みにできるかは判断できないので、お客様が乗る便のスタッフに直接聞いてみてください。

そうですか。分かりました。ありがとうございます!
まずはこんな感じでチェックインを済ませました。
そして搭乗時間まで待ち、僕が乗る便のスタッフの方々があれこれと準備をはじめたので、そこにバイオリンを持って尋ねに行きました。
実際には以下の会話は英語でした。

すみません。これバイオリンで、機内持ち込みしたいんですけど大丈夫ですかね?チェックインカウンターにて機内のスタッフに直接聞いてほしいと言われたので…

分かりました。確認してきますので少々お待ちください。

ありがとうございます。よろしくお願いします。
待つこと30分くらい…

(僕の名前を呼ぶ)〇〇さん、いらっしゃいますか?
ドキドキしながら向かう。

機内持ち込みOKです!そのままご自身と一緒にご搭乗ください。バイオリンは必ず頭上の荷物を入れるところへ収めてください。

(よかったー!!)ありがとうございます!!!!

マニラから乗り継ぐ際には再度チェックインカウンターで聞いてくださいね!

はい!ありがとうございます!
マニラの空港で機内持ち込みチャレンジ!
さあ、無事にマニラまでバイオリンを持ってくることができました。
またチェックインカウンターに向かいます。

これバイオリンで機内に持ち込みたいんですけど大丈夫ですか?大阪からマニラまでは機内持ち込みさせてもらったのですが…

ダメです。

え!?ダメなんですか?(そんなにはっきり即答するの!?)

でも一般の荷物と分けることができます。預け荷物にはなりますが一般の荷物と分けて管理しますし、ワレモノシールを貼ることもできます。
ベビーカーをお持ちのお客様はいつもこのように預けられます。
丁寧に扱うので安心してください!

(丁寧に扱うって言っても怖いな…でもこれしかセブまでバイオリン運ぶ方法ないから仕方ないか…)
なるほど… じゃあそれでお願いします。

1,000ペソを追加でいただきますね。

(お金取られるんかい!まあでもそうだよな… これでバイオリンを無事に運べるなら全然高くないし…)
分かりました!
こうして僕の荷物は結局預け荷物になりました。
丁寧に扱うと言われてもやはり自分の楽器が手元から離れて見えないところで誰かによって運ばれているのは不安です。
とはいえ、そうするしかなかったのですが…
セブにて無事にバイオリンと再会
そわそわしながらセブに到着しました。
そしてベルトコンベアーの前で待っているとバイオリンが出てきました!
ぱっと見大丈夫そうです😭
自宅に帰りすぐにバイオリンケースを開けました。
そこには以前と全く変わらない僕のバイオリンがありました。
無事セブまでバイオリンを持ってくることができました!

まとめ
今回のような例外の荷物は結構現場の判断によるのかなという印象でした。
もしかしたらスタッフが違ったりしたら、関空 – マニラ間でも機内持ち込みできなかったかもしれないです。
ただし、機内持ち込みのチャンスがあることは分かりましたし、マニラ – セブ間で機内持ち込みが出来ないにせよ、丁寧に安全に運んでもらえることも分かりました。
ただし、現場のスタッフに聞かないとわからないというのはある種賭けだと思うので、実際にやってみるかどうかはご自身の判断でお願いいたします。
以上がセブパシフィックで楽器を運んだ際の経験談になります。
この記事が誰かのお役に立てると嬉しいです!
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